当社では法人を挙げて職員の資格取得・スキルアップを奨励しています。
看護師資格、各種認定資格など、職員の資格取得費用を法人が助成しています。
職員の中には「まったく資格を持たない状態で入社したが、働きながら現場で経験を積み、費用の助成を受けて資格を取得できた」といった方が何人もいます。
訪問看護認定看護師
「認定看護師」は日本看護協会が認定する資格の1つであり、特定の看護分野について「看護に関する熟練したスキルや知識を活用し、ハイレベルな看護を実践できる」と認められた看護師に与えられます。
日本看護協会によると、認定看護師は特定の看護分野で次の3つの役割を果たすことが期待されています。
①個人、家族及び集団に対して、高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。(実践)
②看護実践を通して看護職に対し指導を行う。(指導)
③看護職等に対しコンサルテーションを行う。(相談)
「特定の看護分野」とは日本看護協会が「認定看護分野」として定めた21分野(2020年度以降は19分野に改正)を指しています。緩和ケアなど、訪問看護に関係する認定看護分野はいくつかありますが、特におすすめなのは幅広く訪問看護業務のスキルアップができる「訪問看護認定看護師」(2020年度以降は「在宅ケア」)です。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
「ケアマネジャー(介護支援専門員)」は「介護を必要とする方が自立した生活を送るために必要なサポートに関して専門的な知識やスキルをもっている」と認定され、介護支援専門員証の交付を受けた人のことを指しています。
ケアマネジャーは利用者の方と各自治体や介護サービスなどを提供する施設等、医療機関との橋渡し役です。利用者の方が適切なサービスを受けられるようケアプランを作成したり、各サービスとの調整を行ったりするのが主な仕事になります。
ケアマネジャーは看護師でなければ取得できないという資格ではありません。しかしケアマネジャーという視点から、訪問看護のご利用者に寄り添う充実した看護プランを考えられるようになるというメリットがあります。ご利用者の療養生活をより広い範囲でサポートできるので仕事のやりがいも増えるでしょう。
また、訪問看護の現場では「看護師とケアマネジャーとの間でうまく連携が取れない」という事例も少なくありません。訪問看護師がケアマネジャー視点の考え方を理解すれば、よりスムーズな他職種連携や医療ニーズを適切に把握して効果的な支援を提案することができるようになります。
看護師としてご利用者だけでなくケアマネジャーからも頼られることで地域の在宅医療を支えるという、これまでにないやりがいもあります。